山はどうしてできるのか
あたりまえのように「そこにある」山は、いつ、どのようにしてできたのか──。
あなたはこの問いに正しく答えられますか?
実は「山ができる理由」は古来から、地質学者たちの大きな論争のテーマでした。
山の成因には、地球科学のエッセンスがぎっしりと詰まっているのです。
本書を読めば、なにげなく踏んでいる大地の見え方が変わってくることでしょう。
(内容紹介より)
「海はどうしてできたのか」、「川はどうしてできるのか」の3部作の1つ。
本書は山を見ていきます。
山を取り巻く7つのテーマ
本書はテーマが7つあります。
・世界一高い山はエベレストか
・山を見るための4つの視点
・山の高さとは何か
・論争の夜明け
・大陸は移動する
・プレートとプルーム
・山はこうしてできる(断層運動、付加体、大陸衝突ほか)
・山はこうしてできる(火山活動)
・山はこうしてできる(花崗岩、蛇紋岩、石灰岩の山)
・日本の山のなりたち
・プレートの循環、山の輪廻
山についての基本的な知識、山の成り立ち、そもそも山とは何か。
それらを「山初心者」にも分かりやすく、丁寧に解説しています。
また、絵や図、写真も使われているため、視覚的にも頭に入ってきます。
山に関連する様々な仮説や理論が語られながら、ウェゲナーの大陸移動説へ。
そして海溝、プレート、大陸移動、地球の地磁気など、地球全体と絡む「山」という存在。
地球にも人類にも影響を与えてきたスケールの大きさ。
それが山の魅力であり、本書の魅力でもあります。
山というものに興味はあるけど、難しい本は敬遠したい、という方におススメの本です。