一般的な教科書と違い、年号を使わずにすべてを数珠つなぎにして「1つのストーリー」として解説。
読むだけで高校の世界史の知識が一生モノの教養に変わる!
推理小説を読むように一気に読める!
"新感覚"の教科書にあなたも必ずハマる!現役公立高校教師としては初めて、Youtubeに世界史の授業動画を公開し、
たちまち、大学受験生や社会人、教育関係者から「神授業! 」として話題沸騰の
現役・公立高校教師が書いた“新感覚"の世界史の教科書!
大学受験、学び直しにも。高校生から、主婦、社会人まで必読の1冊!
内容紹介より
Youtube で上げた世界史講義の動画が好評だったため、「公立高校教師YouTuberが書いた」という触れ込みになっている世界史の本です。
オリラジのあっちゃんで評判になったり、様々な口コミ(良し悪し)があります。
そこで、実際に読んでみて、本書をおすすめしたい方、良い点や足りない点など、感じたことがいくつかあるので、1つずつ見ていこうと思います。
- 一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書をおすすめしたい人
- 図が分かりやすい
- 世界史が1冊に纏まっている
- 年号が出てこない
- 受験やセンター試験には向かない世界史の教科書
- 一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書の勉強法
- 一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書まとめ
一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書をおすすめしたい人
まず、本書は、世界史の流れを理解するための本です。
そのため、
・教科書よりも分かりやすい世界史の本を探している方
・固有名詞や世界史用語は知っているけど、それぞれがどう関係しているのか曖昧な方
・出来事や時代の流れを重視したい方
がメインになります。
本書は1つの時代をギュッと詰めて要点を絞って書いてあります。
かといって、教科書のように事実の羅列ではありません。
あくまで「こうなってこうなる」や「これがこうなる」という流れを重視しています。
細かすぎず、そして最低限のことは抑えているため、世界史初心者の入門書に適しています。
または、ある程度は世界史用語の知識はあるけど、その関係性が曖昧な方は、頭を整理できます。
例えば、
・エーゲ文明、クレタ文明、ミケーネ文明、クノッソス、トロイアなどは知っているけど、どれが何だか説明できない。
・カエサルがブルータスに暗殺された理由って結局なに?
・カトリックとギリシア正教って何が違うの?
・三十年戦争とかオーストラリア継承戦争とか七年戦争とかは知っているけど、何がどう繋がってるのか説明できない。
など、疑問に答えられなかったり、説明できないものがあったとします。
断片的な知識しかない場合もあります。
ですが、教科書で読んでも、イマイチ頭に入りません。
一方、本書は出来事が簡潔に書かれているため、理解でき、説明できるようになります。
つまり、曖昧な知識が整理され、点と点が繋がります。
そこが「一度読んだら絶対に忘れない」理由になっています。
図が分かりやすい
国名が年代順に図化されていたり、地図が適度に乗っていたり、視覚的に理解しやすくなっています。
そのため、人によっては文字として暗記するよりも、図を映像として暗記した方が早い場合もあります。
世界史が1冊に纏まっている
世界史が1冊に纏まってることは長所でもあり短所でもあります。
まず、1つの時代が簡潔である、というのがあります。
それは世界史をこれから学ぶ人の入門書として。
もしくはもう1度最初から復習したい大人の方にとっては、余計なものを省いている分、頭に入りやすいというメリットがあります。
しかし、ガッツリと細かく世界史を学びたい方にとっては、量が足りません。
文化史もほぼ載っていないため、別途参考書が必要になります。
年号が出てこない
本書には、「〇〇年に〇〇が起こった」などの年号が出てきません。
それは出来事や時代の流れ重視の本だからです。
そしてこれも長所・短所どちらでもあります。
出来事の繋がりを知りたい方、ある程度の世界史用語が頭に入っている方は、すんなりと読めますし、先述したように、むしろそのような方におすすめします。
ですが、年号と照らし合わせて勉強をしたい方にとっては、本書は役に立ちません。
一応、巻末には主要な出来事の年表や文化史の用語が載っていますが、ほんとにおまけ程度です。
受験やセンター試験には向かない世界史の教科書
年号が出てこず、詳細な記述ではないため、受験勉強には向きません。
ですが、将来、高校受験や大学受験で世界史を勉強することが予想される方が、受験勉強の前段階として使うのは大いにアリです。
最初に本書で大枠をとらえて、後から細かい部分を頭に入れていくことができるからです。
むしろ、1から学ぶのであれば、その方が効率的です。
一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書の勉強法
本書を使った勉強の仕方は、「何週もする」です。
1回目で全てを覚えようとせず、軽めに最初から最後まで何度も読みます。
最終的なゴールは、頭の中で、 「この国はこうなっって、こうなって、こうなって滅びて、次はこの国(王)が出てきて・・・」 など。
つまり、地域ごとに出来事の流れを思い出せるようになることです。
実際に説明しようとすると、曖昧な部分が浮き彫りになります。
それがある程度できるようになれば、もっと詳しい本に取り掛かります。
それこそ高校の教科書でもいいですし、一問一答や問題集でもいいです。
そのように、最初は簡単な所から始め、少しずつレベルを上げながら、知識を積み重ね、深堀していきます。
先述したように、最初に歴史の流れという枠組みがあると、世界史用語という粒を頭に入れやすくなります。
一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書まとめ
・年号や文化史が出てこない
・流れ重視
・世界史初心者向け
・世界史用語は知っているけど、繋がりが曖昧な人向け
・図が分かりやすい
・受験勉強には向かないが、最初の1歩としてはアリ
・何週もする